こんにちは、ちちもげ(@titimoge_med)です。医学部6年生にとっては、いよいよ医学部マッチングの希望順位登録が迫る時期になりましたね!最終的な初期研修先選びに迷う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、私が初期研修医として見学生を対応していく中で感じた「マッチングに受かる(採用される)医学部生」と「マッチングに落ちる(不採用になる)医学部生」の違いを紹介します。
医学部マッチング制度の仕組みとは
そもそも医学部マッチング制度は、初期研修をしたい医学部生と初期研修医プログラムのある病院が、お互いに希望順位をブラインドで出し合い、第三者機関(医師臨床研修マッチング協議会)が両者を公平にマッチさせる制度です。
例えれば、合コンで男(医学部生)女(初期研修病院)が気になる異性の順位を書いて、お互いに3位以内であれば幹事(マッチング協議会)が「おめでとうございま〜す!カップル成立です!」と発表する感じです笑
医学部マッチング制度の大事なポイント
そして医学部マッチング制度における最も重要なポイントは、医学部生と初期研修病院の「お互い」が希望順位が分からないという点です。
すなわち医学部生の「第一志望です」と初期研修病院の「採用します」は同等にお作法(=嘘)の可能性が高いため、お互いに本気にしてはいけないのです。
病院を信じて希望順位を変えた医学部生はアンマッチになったときに一生恨む羽目になるので注意しましょう。
研修医から「医学部見学生」はどう見えているか
続いてここからは、私の研修医時代のエピソードを踏まえて見学生が実際にどう思われているか紹介していきます。
コロナ禍ではありましたが、私が初期研修医として働いていた病院では人数制限をしつつ見学生を受け入れていました。基本的に見学生が希望する科をローテ中の研修医がつきっきりで案内し、最後は採用担当の医師に挨拶して終了、という形式でした。
私もかなりの人数を案内しましたが、やはり研修医目線で「ヤバイ」と感じた見学生は一定数います。特徴を具体的に挙げてみると、
- 身だしなみがおかしい(しわしわ白衣+クロックス)
- お礼が言えない(教えてもらっても当たり前でしょという態度)
- 敬語が使えない(自分が年上だからか初対面なのにタメ語)
- 帰って来ない(ロッカーに物を取りに行くといって30分経過)
- ぶっちゃけすぎ(給料や働き方に関して最初から赤裸々)
研修医も人間なので、ヤバイ見学生には最低限のことしか教えたくないと感じてしまいます。もし病院見学に行った時に周囲から放置され気味だと感じたら、自分の服装や行動を省みてもいいかもしれません。
マッチングで採用される医学部生の特徴
最後に、研修医から見た医学部マッチングに受かる(採用される)医学部生の特徴を3つ紹介します。
最低限のコミュ力と体力がある
病院という組織の中でコメディカルと協力して働く医師という職業は「コミュ力(コミュニケーション力)」が絶対に必要です。また当直を含めてハードな業務をこなすため「体力」も必要です。
ただし両者ともにカットオフとして使われる指標であり、プラスアルファに繋がるものではないでしょう。採用担当の医師からすれば「医学部生時代に運動部に入っていた」だけでクリアとなる程度のものです。
地域や病院にコネがある
第三者機関がありながら、実情としてコネが非常に重視されることは事実です。特に「出身大学」「出身大学の関連病院」「出身地の病院」あたりは、ゆかりがあるためと称して採用順位を上げることがほとんどです。
既に変えられない条件のため不服に感じられるかもしれませんが、初期研修後も専攻医として自院や周辺地域に残って欲しい、また関連する大学医局に所属してほしいという病院側の立場を考えると、コネを成績や資格よりも重視することがあるのは当然とも言えます。
病院が求めている人材である
初期研修病院が求めている人材(キャラクター)であることは、医学部マッチングにおいて大事なポイントです。
CBTや模試の成績が良かったりUSMLEや心電図検定などの資格を持っていたりする優秀な医学部生がマッチングに落ちるのは、病院が求めるキャラクターとずれが生じていることが多い印象です。
医学部マッチングの希望順位登録に向けて今できること
いかがだったでしょうか。あくまで研修医目線ですが、医学部マッチングで受かる/落ちる医学部生の特徴を知ることで、初期研修先の希望順位を変更するきっかけになればと思います。
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