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ハイポの極みゆるふわ女医の初期研修休職体験談 vol.4

休職後の生活

90日以内で復職できるのか?

生ける屍状態から少し回復し、「あんな苦痛な初期研修期間が2年以上に延びるのは絶対嫌だ!なんとしてでも90日以内で復職しよう!」と将来のことを考え始めた私は、とりあえず病院に連絡を取ります。

元々、診断書が「1ヵ月程度の休職を要する」だったので、なんとなく「4月から復帰になるのかな~」などと呑気なことを考えながら、三月末に病院に連絡しました。

[word_balloon id=”10″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]体調も回復してきたので、そろそろ復帰したいのですが…[/word_balloon]

しかし、返信を見て私は絶望のドン底に突き落とされます。

[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]復帰には主治医の復職許可という診断書が必要です。[/word_balloon]
これは分かります。確かにそうなので貰いに行きます。

[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]また、いきなりフルタイムで復帰することはなく、リハビリとして時短勤務などを経て少しずつ復帰という形になります。[/word_balloon]
[word_balloon id=”10″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”think” balloon_shadow=”true”]…いや、そんな制度あったなら休職前に言ってよ![/word_balloon]
勤務軽減を拒否してフルか休職の二択を迫ってきたあれはじゃあなんだったんだ。

最初から時短にさせてくれ。でもこれも百歩譲ってまあわかる。次だ。

[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]復帰の時期については院長と親御さんで相談して決めることになります。[/word_balloon]

[word_balloon id=”10″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”think” balloon_shadow=”true”]…は???

Pardon???[/word_balloon]

どうやら、当事者不在の話し合いで私の今後が勝手に決まってしまう様子。

タチの悪いことに、私の父は地元で精神科クリニックの院長をやっているんです。そのせいか、何故か病院が父親にお伺いを立てる形で私の処遇を決めるらしい。

これは流石に予想外、っていうか斜め上。

普通は復帰の意思が出て来たら診断書提出、リハビリ勤務を経て復帰となるらしいのですが、

案の定、親は「職場はリハビリの場ではない!リハビリ勤務ではなく通勤訓練として、自主的に無給で出勤だけしつつ、日中はリワーク施設に通うべき」などという超絶だるい自論を展開します。

ついでに通っていた心療内科も、親の意向に沿う病院に無理やり転院させられました。

病院からのメールでも

「4月から転院し、リワークを行うと親御さんから聞いています。そこの主治医の意見も聞きながら考えていきましょう」 

と、もう従わなければどうしようもない感じ。

あとは何を聞いても「親御さんと相談してください」の一点張りで話になりません。

ということで、4月。

朝8時半に出勤しタイムカードを押す→反対方面のリワーク施設に電車で向かい10時から15時半までリワーク→また反対方面まで電車で職場に戻る→17時にタイムカードを押す(無給)

という、不本意の塊のような、もはや苦行としか思えない生活が始まります。 

リワークとは?

精神科の勉強で少しやったと思いますが、デイケアの一種で、特に復職支援の役割を担うというあれです。親に転院させられた心療内科でやっていました。

私は早く職場にフル復帰したいのに強制されて渋々通っており、だるいことこの上なかったのですが、いきなり職場に戻るのは体調的に辛い…という方にはいいのかもしれません。

毎日通うことで、引きこもりで生活リズムが狂うのを防ぐと共に、認知行動療法や自己分析などの心理療法、集団生活に慣れるためのレクリエーションや仕事に近いオフィスワーク的な作業を行います。

要は引きこもり→職場に通勤、の間にワンクッション置く役割を担う施設で、どちらかというと「職場の最寄り駅まで行くだけで涙が出てしまって…」「職場の空気を吸うだけでトラウマが甦って無理…」というような、職場に行くことにそもそも拒否反応がある、けれど生活リズムのために毎日どこかに通いたいという人には向いていると思います。

私はとにかく全身倦怠感がひどくて朝起き上がれなくて休職になったというだけで、職場の環境が悪かった訳ではなく、別にトラウマもないので、というか既に毎朝職場にも通っているので、何故自分はここにいるのか?と非常に謎でしたが、

「リワークに3週間休まずに通えたら、復帰許可の診断書を出す」

という新しい主治医の言葉だけを支えに4月中週5で通い続けました。 

復職可能の診断書を手に入れてから

3週間の苦行を乗り越え、やっとのことで主治医から「4/27~復帰許可」の診断書をGETし提出したものの、復帰の手続きは想像以上に難航します。

メールは返ってくるのに丸一日以上かかるので直接聞いたところ、リワークを終えても、どのみちリハビリ勤務は決まり通りにやらなければいけないとのこと。

二度手間じゃん。てか、私の三週間の苦行、無駄じゃん。

流石にブチギレそうになりましたし、休職前にその辺りのことをしっかり追及しなかったことを物凄く後悔しました。

なので休職する時は、復職への段取りがどのように進むのかは絶対に事前に確認・合意しておいた方がいいです(そもそも私の場合は、休職する前に話を聞いたところで、親の凸によって事情が随分変わってしまうのですが…)

もう面倒臭いので、研修を一旦中断してしまい、親に内緒で病院を変えて指図できないようにして、新しい病院でやり直そうかとも考えました。

そこで私は、元いた病院に戻る道も残しつつ、研修を中断して別の病院で再開する方法についても調べ始めます。

 

この記事を書いたのは

レイラ

ハイポの極みゆるふわ研修医。初期臨床研修医中断に関しての記事を書いている。文章からはゆるふわに研修を修了するためは努力を惜しまないという気概すら感じさせる。

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