医師を目指すのであれば、医師国家試験に必ず合格しなければなりません。しかし、医師国家試験に合格する人もいれば、落ちる人もいます。この記事では医師国家試験に落ちる人の特徴について解説するとともに、医師国家試験対策におすすめの個別指導塾MediEを紹介します。
医師国家試験の合格率は約90%
厚生労働省の発表によると第116回医師国家試験(実施日:令和4年2月5日・6日)の全合格者数は9,222人でした。合格率は既卒が54.0%と前年度よりダウンしましたが、新卒は95.0%と高く、新卒・既卒合わせて合格率91.7%という過去10年で2番目に高い結果となりました。
実は医師国家試験の合格率は過去10年、合格率が90%前後と非常に合格率を維持しています。
しかし、言い換えれば高い合格率であった第116回医師国家試験でも、受験者10,061人のうち839人が不合格であり、医学部に入って医師国家試験を受けたからと言って全員が合格するわけではないのです。
また、医師国家試験を受けるためには非常に難易度の高い進級試験や卒業試験を合格する必要があり、この時点で3割程度は医師国家試験にたどり着く前に留年をしています。
なお、厚生労働省が医師国家試験の結果と同時に発表している「学校別合格者状況」を見ると、医学部入学の時偏差値と国家試験の合格率に相関性はありません。
では、医師国家試験に落ちる人と合格できる人にどのような違いがあるのでしょうか。その違いについて詳しく見ていきましょう。
参照元:厚生労働省 第 116 回医師国家試験の学校別合格者状況
医師国家試験になぜ落ちる? 特徴と合格できる人との違い
進級試験や卒業試験、そして医師国家試験に落ちる人にはいくつか共通点があります。その特徴と合格できる人との違いについて確認していきましょう。
高い合格率で油断している
前述した通り、医師国家試験の合格率は約9割と非常に高いです。しかし、「合格率が高いから普通に勉強していれば大丈夫」と思って油断している人は要注意です。試験に落ちる人には勉強時間が短いという特徴があります。合格する人の多くが1日10時間ぐらい勉強しているのに対して、落ちる人は勉強時間が半分にも満たないことが多いようです。もちろん短い勉強時間で合格する人もいますが、勉強に費やす時間の多さが大きな影響を与えているのは確かです。
また、医師国家試験に向けて必修問題を怠らないことも重要です。必修問題は出題範囲が広く、自分が想定していなかったテーマから出題されることもあります。さらに必修問題は難易度に関わらず、正答率が8割を下回ると不合格になります。そのため、試験本番では想像以上に「間違えてはいけない」というプレッシャーがかかり、普段なら間違えないような問題で間違えるといった失敗が起こりやすいのです。
周りの情報に振り回される
周りの情報に振り回されてしまうのも不合格者の特徴です。たとえば、勉強方法に悩んでいると人の勉強方法が気になり、「この勉強方法がすごくいい」といった情報があれば試してみたくなるのも分かります。しかし多くの場合、それらの勉強方法は自分に合っておらず、中途半端に終わります。
合格できる人は自分の勉強法を確立して、効率よく勉強を行っています。合格したいのであれば、自分のためのまとめノートを作るなどして自分の弱点を整理して知識を定着させることを心がけましょう。
分からないことをネットで解決しようとする
試験に落ちる人は教科書や参考書を買わずに、分からないことはネットで調べて解決しようとします。サクッと調べたい気持ちも分かりますが、教科書や参考書とそん色ない内容と分量の無料サイトは存在しません。
試験に受かる人は何か分からないことがあれば、まず教科書や参考書を開きます。本気で医師になりたいのであれば、教科書や参考書で調べることを習慣づけましょう。
一人で勉強している
試験に落ちる人は誰とも関わらないで勉強する人が多いです。基本的に試験勉強は一人で行わなければなりませんが、完全に一人だと自分だけの世界に入ってしまい、自分に有益な情報を逃す可能性があります。これに対して、試験に受かる人は適度に仲間と試験に関する情報交換を行い、有益な情報を共有して互いに高めあっています。
過去問を解いたまま復習しない
過去問を解いたり、模試を受けたりすることだけで安心してしまい、復習しない人は落ちる可能性が高いです。一方、受かる人は過去問を解いた後、模試を受けた後に間違えたところ、分からなかったところを重点的に勉強します。解けなかった問題は繰り返し解きなおすことで理解でき、苦手な分野も復習することで克服できます。そのため、間違えた問題、分からなかった問題は徹底的に復習して知識を定着させましょう。
ネガティブな思考になってしまう
試験結果を心配しすぎるあまり、ネガティブな思考になってしまうのも不合格者によく見られる特徴です。周囲からの多大な期待やプレッシャーを受け、落ちることに対する恐怖や極度の不安が生じてしまうと、勉強が手につかなくなります。勉強ができなくなった状態では、せっかく試験に挑んでも合格できません。
したがって、たとえ落ちたとしても浪人で過ごす日々は決して無駄な時間ではなく、さまざまな患者さんを理解するための貴重な経験が積める、といったようなポジティブな思考を持ち、勉強をやめないことが大切です。
医師国家試験に合格する人との決定的な違い
医師国家試験に合格するためには落ちる人の特徴に当てはまらないように対策することが大切です。なかでも重要なのは自分の勉強スケジュールや勉強方法を確立することです。
たとえば、勉強スケジュールは「いつまでにどの範囲までを終わらせる」という明確な目標を決めていくと管理しやすく、勉強もしやすくなります。
また、不安におそわれて勉強が手につかなくなった時のために、自分のメンタルを支えてくれる人が常にいる環境に身を置くことも大事です。ほかにも睡眠・食事に気をつかい、試験日に体調を崩さないように心がけることも大切です。
MediE医師講師 凛子 先生のワンポイントアドバイス
医師国家試験合格に重要なのは「モチベーションの維持」です。医師国家試験で不合格になった人の多くは、合格に必要な勉強を1年間やり通すモチベーションの維持ができていません。
一方、合格する人は立てた計画をやり切れるという特徴があります。もちろん、無茶な目標設定はモチベーションダウンの原因になるため避けることが前提ですが、自分が達成できる目標を細かく設定し、目標達成を繰り返すことで合格を手にしています。
医師国試個別塾MediEでは、生徒自身の力で乗り越えられるような目標設定の手伝いを行っています。目標設定は勢いに任せて自分一人で行うと失敗する可能性が高いです。そのため、できれば塾の講師など勉強をサポートしてくれる人に協力してもらい、客観的な意見も入れながら目標を定めましょう。
個別に学習スケジュールを立案してくれる個別指導塾MediE(メディエ)
「自分に合った勉強方法を知りたい」「医師国家試験までの学習スケジュールの立て方が分からない」このような悩みを持つ医学生・医学部留年生・国試浪人生におすすめなのが、「個別指導塾MediE(メディエ)」です。個別指導塾MediEでは、生徒一人一人の特性に向き合い、個別にスケジュール管理から学習の継続、目標達成の実現を目指します。
またMediEでは、オンライン個別指導と対面型予備校の2つの学習方法を展開しており、自分に合った学習スタイルから選べます。
オンライン個別指導では、オンライン完結ながら担任制で常に生徒の学習スケジュールを把握し、効率的に指導を行います。使う教材も一般的な塾と違って自由に選べ、何回でも質問ができるため、苦手な分野・不得意な部分の克服もスムーズです。しかも、業界最安級のシンプルな料金設定なので自分が納得がいくまでサポートが受けられます。
一方の対面型予備校でも業界初の個別指導×コーチングで、合格まで全力で生徒をサポートします。 医師国家試験の学習ルートを知っているカウンセラーと作成した学習計画表に基づいて勉強するので迷わず試験対策ができ、また自習室には医師講師が滞在しているので、疑問に思ったことがすぐに解決できて勉強に集中できます。
さらにオンライン個別指導、対面型予備校どちらでも実績豊富な担任がついて合格までサポートしてくれるので、メンタル面でも安心です。
まとめ
医師国家試験は難易度が高いのはもちろんのこと、合格率も90%前後と非常に高いため過度なプレッシャーがかかる大変な試験です。紹介したように医師国家試験を落ちる人にはいくつか共通点があり、合格するためには勉強方法の確立やスケジュールの管理、モチベーションの維持、メンタルケアなどの対策が必要です。
個別指導塾MediEでは、医学生特有の悩みに共感できる現役医師講師が個別で最適なカリキュラムを作成し、合格までサポートします。迷いや行き詰まり、不安を感じながら試験勉強に取り組んでいる医学生・国試受験生の方は、ぜひお気軽にご相談ください。