最後の波乱
絶望の三日間
いよいよ復帰の目途がつき、これまで数々の理不尽を耐えた報いがようやく得られると思って行った面接で、復職の無期限延期という宣告を受けた私は、それはそれは絶望的な気持ちで帰路に就きました。
結局金曜のその面接は
[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]お父さんに相談して、月曜にもう一度面接を行う[/word_balloon]
と言われて終わったのですが、父親に来たメールには病院長から
[word_balloon id=”12″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” name=”病院長” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]そもそも、我々の組織のルールを守れないから、休職になったのです。態度を改めない限り、復職は無理です。[/word_balloon]
などという馬鹿も少しは休ませないと過労死してしまうぞ?な文言が書いてありました。
休職になったのは病気療養のためですし、復職条件が「態度」などという曖昧な主観で決まるなんて全く聞かされていません。聞いていたら休職を承諾しませんでした。
これはいよいよ転職先を探した方が速そうだと即、以前とは別のエージェントに連絡を取り始めましたが、理不尽さに気も狂わんばかりでマジで丑の刻参りしようかと思いました。材料も場所も揃ってますし。
よっぽど自主退職させたいにしてもやり方が冗長すぎるし、無駄が多すぎて嫌がらせとかの域を超えているし、こんなに期間が延びたのは内部で方針が迷走していたからだとも聞いているので、冷静に考えるとガチ無能な可能性が高い…
ハイポ病院のデメリット
私のようなやる気のない人材を面接で見抜けない病院なので、多少はこういうところがあるものだというのは織り込み済みでした。ハイポとホワイトは違いますし、いざというときに適当な対応しかとれないのはハイポの弱点だとは思います。
しかし、いくらなんでもこれはひどすぎる……
サボりたい欲がプライドを上回り続けた流石の私も、もうどのみち転職した方がメリットが大きいのではないか?と思い始めました。
一応、これ以上キレても仕方ないので、父親には適当に下手に出たメールを送ってもらい、私も父親と話し合って態度を改めた(笑)という設定にして月曜に最後の足掻きをし、復職の目途が7月以前に立たなさそうならとっとと転職、というのを本筋に据えて臨むことにしました。
からの大逆転
これはどうしてなのか今でもいまいち分からないのですが、来たる月曜、心の底から馬鹿馬鹿しい猿芝居を続ける覚悟で面接室に入ると、なんか事態が完全に覆っていました。
[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]お父さんと何か話し合ったか?[/word_balloon]
と聞かれたので、
[word_balloon id=”15″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]父に叱られましたぴえん?
反省しましたぴえん?
今後は心を入れ替えて何でも指示通りに致します~[/word_balloon]
と一応用意してきた演技をすると、
[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]まず第一に給料を出すと言ったが出さないことについては~診断書の料金を無断で払わせたことについては~[/word_balloon]
と謎の言い訳?が始まった後、
[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]6月1日から復職にするので具体的な予定は後ほど知らせます。[/word_balloon]
とアッサリ言われたので拍子抜けしました。
略して書いているのではなく、本当にこれくらいのやり取りしかしていません。
[word_balloon id=”15″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]何が起こった??
藁人形が効いたか???
結局面倒で人形を作ってすらいないが、なんだ?
まだパッケージ入りの藁が効いたか???[/word_balloon]
いや、あれだけキレ散らかした後にこんな三文芝居が効くなどとはあまり思っていなかったのですが、やってみるものです。
次の面接までに、「これまでの研修医生活を自身の精神状態を踏まえて振り返ったレポート」という名の、いわば反省文?の提出を求められましたが、それもぴえんぴえんとやり過ごし、5月最後の面接は淡々と日程や回る科を説明されるだけのものになりました。
休職期間の終わり
ちょっといまいちどうしてなのかは不明なのですが、こうして、晴れて3ヵ月間の休職期間が終わりました。
3月初めから5月末までなので、日数にすると60日くらいでしょうか。
まだ休める日数は残っていますが、どうせ無給で出勤しなきゃいけないし早く終わらせたかったので、その次の面談で職場の組んだ6月1日からのプログラムに全て合意し、再び研修医生活が始まりました。
2度目の研修医生活
これまでの面倒くささに反して、復職してからの展開は常識的であっさりしたものでした。
・今までに回った科はもう修了済みとし、3月に5日間だけ回ってドロップアウトした科から先をやり直し
・先に必修科を全部回ってしまい、残った期間は選択科を回るが、どの科になるかは未定
・最初の週は12:00まで勤務、問題なければ次の週から15:00まで→3周目からフルタイム(当直無し)
・当直はうちは上級医がいる上で2年目一人+1年目一人で行うのですが、当直復帰始めは2年目二人(私含む)+1年目一人で行う
といった感じです。
伝えておきたいこと
90日ルールで嫌いな必修科の日数を削り、好きな科だけ回れると勘違いしている人がtwitterにチラホラ見かけられましたが、これは間違いです!休んだ分は選択科の期間が削られ、必修は全て回ることになります。
これはおそらく全ての病院共通なので注意してください!!
これを書いている現在は無事フルタイムに復帰して、必修科を回っています。
休職経験談としてはこれで終わりになりますが、次回からは全ての経験をした上で快適な90日ルールライフを送るために知っておいた方がいいことをまとめていきます。
この記事を書いたのは
ハイポの極みゆるふわ研修医。初期臨床研修医中断に関しての記事を書いている。文章からはゆるふわに研修を修了するためは努力を惜しまないという気概すら感じさせる。
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