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医師国家試験で国試浪人が合格のためにやるべき勉強法とは

医師国家試験の合格を逃せば、次に受けられるのは1年先になります。国試浪人として過ごす1年間は、悔しさや恥ずかしさ、絶望や不安といったあらゆるネガティブな感情に苛まれてしまうものです。
しかし、人生には逆境やトラブルがつきもの。苦難を乗り越えて合格すれば、むしろ挫折しらずのエリートよりも強く、たくましくなれるはずです。「合格する!」という強い意志を持って対策をしましょう

必要な勉強時間は1日10~12時間

医師国家試験の合格に向けて、まずはしっかりと気を引き締めましょう。
不合格による自信の喪失といったメンタル面の不調を引きずると、どうしても学習の質は低下しやすくなります。また、「たまたま、苦手な分野が出題された」「運悪く数点足りなかっただけ」などの甘い見通しでいれば、勉強にも身が入りません。
そのままでは惜しい状況が続くだけで、ズルズルと浪人を続けることになるでしょう。

国試を合格するために、覚えるべきことは膨大です。合格した人は、相応に膨大な量の勉強を行っています。
合格と不合格を決定づける要素として、確実に言えることは勉強量の差です。
合格するために、勉強時間は1日10~12時間ほど見積もりましょう。

浪人期間に現役医学部時代と同じ学力を保ち、さらに成長していくことは、想像以上に困難であると考えてください。
頑張っているつもりであっても、他の受験生の多くはもっと努力しています。まずは自分もそこに並び立てる自信を得られるだけの努力をしましょう。

国試浪人生が合格するための勉強法とスケジュール

ステップアップスケジュールステップアップ

勉強をしようとしても、改めて考えると何から始めれば分からなくなってしまっている方も多いと思います。まずは合格するために必要な勉強法と具体的なスケジュールを解説します。

7月中旬まで: 予備校の映像授業を視聴し、教材を暗記

7月中旬までに、予備校のネット講座を視聴して、講師の解説を教材に書き込んでいきましょう。TECOMやMECなどの各医師国家試験対策予備校では、対策用の動画教材が充実しています。最近では、Q-Assistや、Medu4などが主流となっています。サンプルで講座の一部を体験できるので、まずはこれらをチェックしてみてください。

・各テーマのネット講座を見る
・講師の解説を教材に書き込む
・問題演習をする

このサイクルを繰り返し、ひたすら必要な知識をインプットします。7月中旬までには教材の穴埋めができるようにして、解説部分での疑問点は解消しておきましょう。

教材を使用しての勉強が終わったら、過去問演習のステップに移ります。
詳しい方法は、「医師国家試験受験生 年間スケジュール 勉強方法」をご覧ください。

11月まで:QBなどの問題演習を済ませる

7月中旬以降から11月までは、QBオンラインなどの問題演習を済ませてください。QBオンラインは、ほぼすべての医学生が使っている過去問演習・解説閲覧サービスです。
QBオンラインの進め方は人によって違います。

・「1周目問題」に絞って解く
・2周目にすべての問題を解く

このように進める人もいれば、

・すべての問題を解く
・2周目に、不正解・理解が不十分な問題にしぼって解く

という使い方も可能です。とはいえ、まずは「1週目問題」に絞って解くのをおすすめします。

1周目問題は全問題の中で優先的に解いておきたい問題であり全体の4割を占めています。1周目の正答率は、最初は気にしすぎる必要はないでしょう。ただし、知識のアウトプットとインプットを意識しながら解く必要があります。
1周目で分からなかったところは、ネット講座に戻って確認します。11月までに、問題集の8割は、人に説明できるくらいまで理解を深めることを目指しましょう。
効率的に進められるような、自分に合ったやり方で進めてください。

12月から: 回数別の過去問3年分を3回解く

12月からは、いわゆる「回数別」シリーズの「医師国家試験問題解説」を解きましょう。
不安になると、つい色々な教材に手を伸ばしたくなりますが、必要最小限にしぼることが大切です。回数別はほぼ全ての医学生が使っており、おすすめできます。
この時期からは、過去問3年分の問題演習を3周し、完璧に解けるようにしましょう。例年、国試では1割前後の問題が直近の3年分から出されており、知っていれば最近の傾向をつかめます。
取り組む際には、以下のような目標を設定しましょう。

・1回目の目標:「出題された問題の答えが分かる様になる」
・2回目の目標:「なぜ正解なのか説明できる」
・3回目の目標:「なぜ不正解か説明出来る」

1周目で正解がわかったら、2周目では正解までの過程を説明できるようにします。理解が深まれば、類似問題の正答率も上げられます。3周目で不正解の理由を説明できれば、出題者の意図をつかめるようになるでしょう。

詳しくは、「医師国家試験まで12日!!残り僅かな時間で出来る『医師国家試験』対策」をご覧ください。

MediE医師講師 凛子 先生のワンポイントアドバイス

自分に合った勉強の仕方を見つけることが大切です。
私自身もここで紹介されている勉強法を行っていましたが、特に注力したのはノートの作成です。
動画などの映像授業も活用しながら自作のノートを作って、弱点の克服をしました。
自身の弱点や理解度の判定にはMediEの推奨する5つのステップが役に立つので、参考にしてください。

0.答えがわからない
1.答えがわかる
2.答えの理由がわかる
3.間違い選択肢の理由がわかる
4.問題作成者の意図がわかる

医師国家試験合格者の過ごし方

医師国家試験の合格者は、受験期をどのように過ごして乗り切ったのでしょうか。3つのポイントに分けて解説します。

勉強のオンとオフの切り替え

勉強読書オフ休憩

大切なのは、オンとオフをしっかり切り替えることです。確かに長時間の勉強は必要ですが、適度に休息を取らなければ効率が下がります。
数時間の間、常に集中力を持って高い質の学習を保つのは困難です。ダラダラと続けずに勉強する時間帯を決めて、それ以外の時間は休むようにしましょう。小まめに休憩をいれる、適度に体を動かすなどして、集中できる環境をつくることが大切です。
時には休息日を取り、気晴らしや楽しみを見つけるのもよいでしょう。ただし、2日以上勉強しないと、ペースを戻しにくく、モチベーションを低下させることにもなるので要注意です。

勉強会の実施

多くの浪人生は、現役生と比べてどうしてもメンタルが弱くなりがちです。一人で勉強すると、思いつめて視野も狭くなりがちです。現役の頃より仲間とのコミュニケーションが減ることも、マイナスに影響するでしょう。

そこで、勉強会を実施して仲間と一緒に学ぶことをおすすめします。
互いの得意分野を教えあったり、問題を出し合ったりすれば、より記憶に残りやすくなります。
浪人生ならではの悩みや不安を共有し、相談するのもよいでしょう。仲間の教材やツールの使い方を知り、よい点を積極的に自身の勉強に取り入れてください。
直接会う都合をつけるのが難しい場合には、Discordなどのコミュニケーションツールを使うことも効果的です。

予備校の活用

効率的に勉強をするうえで、予備校の利用はとても有効です。集中しやすい環境で勉強できることに加え、国家試験の傾向や、必要な教材や模試についての情報を簡便に得られます。講師にいつでも相談できたり、同じ境遇の仲間がいることもメンタルに好影響をもたらすでしょう。

実績がある予備校には長年のデータやノウハウがそろっています。しかし、通学・集団講義型の予備校では講師が忙しければ質問できず、時間外の対応は望めません。自分の好きなタイミングで講師に質問するには、マンツーマン対応をしてくれる予備校を選ぶとよいでしょう。
特にオンラインの予備校は、リーズナブルに受講できます。しっかり個別対応してくれる予備校もあるため、ぜひ利用を検討してみてください。

MediE医師講師 凛子 先生のワンポイントアドバイス

浪人時代、友人と一緒に過ごすのはとてもおすすめできます。
私も友達と一緒に勉強をして意見交換することで、自分自身の理解を深めることができました。たまには一緒に食事に行って、時には愚痴りあうこともよい息抜きです。
一日12時間勉強することもありましたが、それでも趣味の時間を取っていました。隙間時間はゲームなど、時間がうまく区切れる息抜きをよくしていました。

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まとめ

医師国家試験の合格には、1日10~12時間の勉強が必要です。国試浪人生は、7月中旬までは予備校の映像授業を視聴して、教材を暗記しましょう。11月までにQBの問題演習を終え、12月からは過去問3年分を3回は解く必要があります。
勉強においてオンオフの切り替えを明確にし、勉強会を実施するなどして仲間と励ましあいましょう。
予備校を活用すれば、有用な教材や情報を得られます。
今回の国試で何としても合格したいならば、コストパフォーマンスに優れたMediEがおすすめです。ハイクオリティ・オーダーメイドの指導が受けられます。無料相談もできますので、気軽にお尋ねください。大変かもしれませんが、一緒に合格を目指して頑張りましょう。

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