陸の孤島と称される田舎で一人暮らししながら宅浪しても受かるんです!!
というそれだけの備忘録ですが、宅浪やっていく自信がないなぁって方の後押しになれば幸いです。
まず113回の成績は必修160点(合格基準160点以上/200点)、ぱんりん201点(合格基準209点以上/296点)、禁忌ゼロ(合格基準3問以下)。大学では吹奏楽部に所属しており、6年生の12月中旬の定期演奏会まで部活ガチ勢でした。
114回は自己採点で必修181点、ぱんりん229点。マークミスとか禁忌踏み倒してなければ受かってるはず。
(編註:第114回医師国家試験では必修合格基準158点以上/197点、一般臨床合格基準217点以上/299点でした。記事最下部に画像あり)
編註:記事作成時2020年3月上旬
この1年でやったこと
・medu4全講座(メジャー産婦小児は2周、ほか1周)
・回数別3年分(必修は5年分くらい)を全問2周、誤答したものをもう1周
・Quick Check 5年分(一問一答の○×式)
・Discordを用いたオンライン勉強会
・春夏冬メック、4テコ
※Discordは文章や音声を用いたチャットツールのひとつ。自分は使わなかったけどビデオ通話や画面共有機能もあるみたいです。Skypeみたいなものと思ってもらえれば十分です。
ツイッター上の6年生や浪人生の勉強量みるとこの勉強量の少なさがわかると思うけど、本当に最低限しか勉強してません。実際114はボーダーからぎりぎり離れられた程度の成績なので、高得点欲しい人はもっとガチな勉強してる人いくらでもいるからそっちを参考にしてください。
いつから勉強した?
4月最初の月曜から勉強を開始し、おおむねmedu4の記事通りのスケジュールで進めました。ダブルブッキング常習犯、自力でほとんど計画が立てられない私にとって、この記事はめちゃくちゃありがたかったです。ありがとうほずみん。スケジューリング下手は黙ってこれの通りやっていけば大丈夫。
1日あたりの勉強量はどんな感じ?
・朝の勉強会は9時頃開始で1日あたり1~1時間半、どんなに長くても2時間で切る
・medu4臓器別の時期は1日2コマ受講、テストゼミは1日1コマ受講
・回数別は1日あたりぱんりん1ブロック(必修は1年分全ブロックを1日で)
→誤答問題と誤答肢を切れなかった問題のみ、全問解説講座見るかmedu4データベースの解説読む
・年が明けるまでは土日オフ、年が明けてからは日曜のみオフ。オフ日は一切医学に触れない
・喘息が出てきたら落ち着くまで臨時休業
と、結構のんびり過ごしてました。勉強ゼロ日を設けたのは受験勉強のストレスで週の後半になると咳喘息が悪化したからです。そもそも趣味以外の勉強は大嫌いで医学も特に好きじゃないので、医学に触れ続けるのがまずきつかったです・・・・・・
宅浪の生活リズムと運動と
宅浪で一番きを付けて欲しいのが生活リズム
特に夜型の人はほっとくとあっという間に昼夜逆転します。私もそれなりに夜型だから朝起きるのはいつも苦労するけど、国試は朝からあるので朝から頭を使うことにある程度慣れてないとしんどいです。加えて一人暮らしでは朝起こしてくれる人がいないので、午前にバイトを入れるなり朝にオンライン勉強会に出るなりして朝起きる動機をしっかり作ろう。
勉強ばかりで体を動かさないと本当に眠れなくなる
ジム行ったりランニングしたり家トレしたり、なんでもいいけど週の半分以上は体動かそう。ジムのスタジオレッスンは授業みたいに内容と時間が決まってるので、「このレッスンまでに今日のノルマ終わらせる!」みたいな超短期的な計画が立てやすいのと、この曜日はこのレッスン、みたいな感じで固定化されてるので曜日感覚の維持にも有用です。あと基本的に途中退室ができないので一人で黙々と運動できない人にもオススメ。さらに大抵のスタジオレッスンには常連のおじちゃんおばちゃんがいるので、そういう人と挨拶とかするようになると人と接する機会にもなるので浪人中の孤立感、孤独感は大幅に減ります。浪人中6年の人たちや研修1年目の友達とはあまり会わなかったけど、特に寂しかったり一人がつらいなぁって思ったりはしませんでした。友達いないだけではって?やかましいわ!!
その他
勉強以外のプライベートをしっかり楽しんでください
受かるまで○○断ち!とかはあまりおすすめしません。そういう制約かけた方が頑張れる方は別ですが、浪人中は精神衛生の維持が本当に大事なので長期にわたってあれこれ我慢するのはマイナスに働くことすらあります。
一人暮らしは何してても逐一文句を言ってくる人間がいない
のびのびできるのが最大のメリット。1日の勉強ノルマがこなしきれなかった時の帳尻合わせはその週のうちになんとかしよう!
勉強以外にしてたことリスト
・ソシャゲ(11月くらいまでは推しイベント徹夜で走ってた。推しは推せるときに推せ)
・お芝居鑑賞(田舎から東京に行きました。推しは推せるときに推せ)
・週末デート
・勉強目的ではないカフェ通い(主にお昼ごはん食べに行ってた)
・ジム(スタジオレッスン週3~最大6。主に夜)
・Twitter(情報収集も大事)
・自炊(料理好きなので結構やってました)
・お盆前後2週間と年末年始2週間の帰省(家の手伝いしたり友達に会ったりしてあんまり勉強してません。酔っぱらった父がm3のクイズ持ってよく絡んできたのでノー勉ではない)
ざっと思い出せるだけでもこんな感じかな? この1年、学生時代より楽しく過ごしてたかもしれません。
浪人だからってプライベートをなげうつ必要はないんです。勉強は必要だけどある意味自由な1年間でもあります。
あえて言おう、素敵な浪人ライフを! と。
編註:その後、無事合格されました。おめでとうございます!!
この記事をかいたのは
ふっくん/さくら:医師、113回医師国家試験不合格、114回医師国家試験合格。医学生の就活にあたるマッチングのアンマッチ(就活失敗)も経験。大学卒業後は浪人も経験し、予備校に通うことなく地方での自宅学習(宅浪)で合格を勝ち取る。「地方・宅浪」という医師国家試験業界では不合格のリスクとされている環境での合格体験を書く。
(画像左⦅上⦆がふっくんアカウント、右⦅下⦆がさくらアカウント)